南の美ら花ホテルミヤヒラ【公式】
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雨の石垣島をローカルバスでめぐる旅(後編)
2017年4月1日

みなさまこんにちは~!

前編に続き、ローカルバスの旅(後編)をご紹介します。

 

1.みね屋工房でミンサーの心に触れる

2.島内随一の絶景!川平湾と周辺散策   ←ここまでは前編をご覧ください

3.南に於茂登岳、北に米原ビーチ

4.八重山ヤシと黒糖の香り

 

3.南に於茂登岳、北に米原ビーチ

13:04 川平公園前(米原キャンプ場線)

13:22 米原キャンプ場

窓の外は相変わらずの雨。

川平湾を反時計回りにぐるりと一周しながら米原へ。茂みから川平湾はやっぱり美しい!

川平公園から18分、米原に着きました。

米原キャンプ場

米原キャンプ場前に着きましたが、冬季はキャンプ場クローズのため、キャンプはできません。

浜に降りることは可能ですので、静かな海で遊ぶのもいいですね。

お天気が良くなかったのでビーチはスルーして、ここから次のバス亭、米原ヤシ林入口まで散策しながら歩きます。

右手には於茂登岳が鎮座し、なんとも壮大な景色です。

少し歩くと目に飛び込んでくる独特なシーサーオブジェたち。

米子焼

米子焼工房、とあります。

建物の中にはカラフル・ポップなシーサーたちがずらりと並べられ、小さいものから大きいものまで

販売されています。中には真面目な(?)シーサーもありました。

工房の裏にはさらに大きなシーサーオブジェが何体もあり、自由に見学できるそうです。

米原キャンプ場周辺には何件か飲食店もあります。川平で時間がなければここで昼食をとることも可能です。

 

ヤシ林

 

4.八重山ヤシと黒糖の香り

ヤシ林へは大きな道路標識があるので、道に迷うことはありません。

右に曲がって正面の山、よく見ると所々にヤシの木が生えています。

まっすぐ進むと、「米原ヤエヤマヤシ群落」の入口があります。

ヤシ群落

ヤエヤマヤシ林まではきれいに舗装された散策路。

亜熱帯海洋性気候に属する石垣島に常緑樹そのままの姿を観察することができます。

ヤシ林

ヤエヤマヤシ

ナニコレ!根っこ!?!?蓑傘みたい。。。。

実はこれがヤエヤマヤシの根っこだったんです!

ということが、後ほど訪れるヤシ記念館で判明しました。

 

ヤシ群落

終点まで徒歩5分くらい。群落といっても比較的小さな範囲です。

「リュウキュウヤエヤマヤシ」と呼ばれるこちらのヤシは、石垣島と西表島のごく狭い範囲でのみ

自生していて、天然記念物に指定されています。

興味がある人は、さらにヤシ記念館で詳しく知ることができます。

ヤシ記念館

ちなみに屋上からは北西側の海を一望できて絶景ですよ!

サタケ八重山ヤシ記念館

開館時間:9時〜17時

入館料:300円(小学生以下無料)

休館日:年中無休

 

 

ヤシ群落入口前には数件のお店が並んでいますが、黒糖の甘い香りが漂っています。

ぱぱ屋

さとうきびをしぼる機械があって、ここで黒糖を作っています。

石垣島産の純黒糖、やわらかくてミネラルたっぷりの黒糖と、黒糖とはまた違った優しい甘さの

さとうきびジュース。

 

ホテルに戻るバスまで時間がたっぷりあって、米原ビーチもクローズしているし、

どこで何をしようかなーとあまり決めずに訪れた米原でしたが、

お店の方やヤシ記念館のスタッフの方とおしゃべりしていたらあっという間に時間が過ぎて、

バス停まで小走りしたくらいでした。

やっぱり旅行は時間に余裕がある方が焦らずゆっくり思う存分楽しめるんだなあと実感した旅でした。

 

16:22 米原ヤシ林入口

17:21 バスターミナル

 

今回はローカルバスでの旅をご紹介したのですが、レンタカーで回るのとはまた違った良さがあり、

どちらがいいとも言い難いという結論に至りました。

どちらもそれぞれの良さがあり、ローカルバスでも見どころを存分に楽しむことができます。

 

みなさまもぜひ二度三度と石垣島を訪れて、いろんな旅を経験してみてくださいね!

 

雨の石垣島をローカルバスでめぐる旅(前編)
2017年3月11日

みなさまこんにちは!

突然ですが、皆さまは晴れ女/晴れ男ですか?

旅行に行く際、一番気になることのひとつ、それはお天気。

お天気次第で景色も大きく変化しますし、特に石垣島は飛行機や船など交通手段にも影響します。

お天気だけはどうすることもできないんですよね。。。

 

今回は、地元民にとってあまり馴染みがない「ローカルバス」を使って、石垣島を観光してみよう!

ということで前日から準備をしていたのですが、翌朝のお天気はあいにくの雨。

日を改めよう、とあっさり諦めモードでしたが、

いやいや、晴れるまで待ってられない観光客の方々も少なくないはず。敢えて雨の石垣島観光を

体験するのも何か発見があるかも!と考え直して予定通り出発することにしました。

以降、写真は全て雨のためにどんよりしている点はご了承ください。

反対に晴れたらこれ以上きれいなんだね、と想像しながら読んでいただければ幸いです!

 

1.みね屋工房でミンサーの心に触れる

2.島内随一の絶景!川平湾と周辺散策

3.南に於茂登岳、北に米原ビーチ

4.八重山ヤシと黒糖の香り

 

石垣島のローカルバスは「東バス(あずまバス)」一社。

バスターミナルはホテルミヤヒラのすぐお隣にあるのでとーっても便利です!

東バス

空港行きのバスも、観光バスも、全てここを出発します。

東バスの乗車券には全路線バスが1日乗り放題となる「一日フリーパス」(1,000円)と、

5日間乗り放題となる「みちくさフリーパス」(5,000円)があります。

川平湾へ行くにも片道大人720円ですので、観光するにはフリーパスがお得です。

※注意点※

ローカルバスはいずれの路線も本数が少なく、時刻表も複雑ですので、事前に下調べをしてわからなければ

バスターミナルの発券所で相談するのがベストです。

 

1.みね屋工房でミンサーの心に触れる

8:55 バスターミナル発(川平リゾート線)

9:21 みね屋前

バスで26分、みね屋工房本店に到着です。

みね屋

赤瓦の趣ある建物。

中央が販売所、向かって右奥が併設のレストラン、左が体験工房です。

八重山を代表する織物「八重山ミンサー」は1989年に国の伝統工芸品に指定され、伝統的な技術・技法を用いて

手織られる絣織物です。五つと四つの絣模様が特徴で、着物や帯だけでなく、バッグやタペストリーなど、

みね屋さんでも様々な工芸品が制作・販売されています。

みんさー織

たくさんの商品がありますが、どれも全て手織り。

ブルーの柄は石垣島の海をイメージしているそうです。

みね屋さんでは草木染めやはた織の体験ができるとのこと!

コースターやストラップは20分程度で完成するそうです。

織体験

体験工房内

参加する場合は事前に予約をしてくださいね。

 

みね屋さんを出て次の目的地へ。

2.島内随一の絶景!川平湾と周辺散策

10:01 みね屋前

10:40 川平公園前 

バスで39分、川平公園前に到着です。

川平公園前

ここから川平湾までは徒歩1分です。

何度も言いますがこの日は雨。

雨の川平湾。。。見る前からガッカリ気分でしたが、、、

川平湾

おーっ

お天気が悪くてもさすがは川平湾!きれいな風景です!

雨でこの美しさだから、晴れていたらどんなにかきれいだろう。。。と想像してしまいますね。

楽しみにしていたグラスボートは諦めようかどうしようか、と考えて乗船券売り場で尋ねたところ、

「雨でも見れますよ!」と言われて、それならせっかくだから、と乗船を決意しました。

 

川平マリンサービス

乗船するときには横殴りの雨が降ってコンディションは最悪。

記念の乗船券も一瞬でぐちゃぐちゃです。

お魚の方は。。

川平湾グラスボート

いたいた!こちらはゴマアイゴちゃんたち♡

そのほかにも、ニモこと「カクレクマノミ」や「ルリスズメダイ」などなど、色々なお魚がたくさん!

(撮影に難航し、ほかのお魚は上手に撮れませんでした)

シャコガイ

ゴロゴロと、こちらはシャコガイ。

石垣ではギーラという名前でお刺身として食べられています。

コリコリした触感でとってもおいしいのですが、川平湾は「水産資源保護法」に 基づいて沖縄県が指定した「保護水面」

という区域で、採捕することは禁じられています。

DSC_0799

少々わかりづらいですが、アオウミガメが二頭います!

川平に住むカメはアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種だそうです。

ウミガメは、陸に住んでいたカメが海に進出したもので、卵は海で生きられないので陸で産卵するそうです。

なんだか神秘的ですね~

 

川平湾は遊泳禁止ですので、海の中を覗きたければグラスボートに乗船してくださいね!

晴れていれば日の光がさしていっそう海がキラキラします。

また、雨や台風によって海の中がかきまぜられると、その翌日などは砂で濁って見えるそうです。

 

ここまでで川平での目的を果たした感じがありますが、次のバスまで時間があるので、

周辺をうろうろしてみます。

 

川平観音堂

こちら観音堂の由来は、石垣島と首里行き来する船の港であったことを物語っています。

川平村が観光地になるずっと前、川平湾を見下ろす小高い丘の上に建つ川平観音堂は

航行する船の安全を祈願する場所として大切にされていたのでしょうね。

 

川平

集落内に一歩入ると、昔ながらの民家がずらり。

個性的なシーサーも魅力のひとつです。

小さなごはんやさんも意外と多くあるので、好みの昼食場所を探して入ってみてはいかがでしょうか。

 

わたしはというと、

川平公園前の交差点から見える大きなシーサーが目じるしの「おいシーサー遇(おいしーさーぐう)」。

おいしーさー遇

ここでのランチを決めたのは、出発時に東バスの職員さんから

「ここのカツ丼がとってもおいしいとバスの運転手の間で人気だから食べてみて!」と勧められたからです。

最初は八重山そばでも食べようと考えていたのですが、そう言われたら食べないという選択肢はありません。

おいシーサー遇

「嘉平のカツ丼+ミニそば」

メニューは全て一品あたり見開き2ページ(笑)

英語と中国語と韓国語が並んでいます。英語の説明もあり、外国人にも親切なお店だというのがわかります。

実はこのメニュー、1ページ目からお店や店主の紹介、うしろには川平の歴史など詳しく書かれています。

こちらのそばはお店の自家製。注文を受けてからゆでるので、混雑時はお客様を待たせてしまうそうです。

そんなときの時間つぶしにでもなれば、という思いでメニューを「読み物」化しているそうです。

ゆっくりじっくり読むと、店主の人柄や川平村のことを楽しく理解することができますよ!

嘉平のカツ丼

カツ丼、おいしそーーーーう!!

そばも食べたかったので、ミニそばが付いててとっても嬉しいです。

カツ丼は和風だしがきいた甘めの味付けで、たまごは半熟。

東バスの運転手さんだけでなく、地元のお客様に人気のメニューだそうです。

おそばはというと、八重山そばとは全然ちがう、どちらかというと沖縄そばっぽいモチモチとした歯ごたえ。

ミニそばではなく「嘉平そば」や「ソーキそば」などを注文すると、よもぎ麺やピパーチ(島胡椒)麺など

選べるそうで、いずれも卵・保存剤・着色剤などは入れていないというこだわり。

名物は「車えびそば」。島産の車えびを贅沢に乗せた一品で、えびのだしが効いてとってもおいしいそうです。

次に来るときはそばメニューから選びたいものです。

 

自家製なのはそばだけではありません。

ずらっと並んだ自家製ジェラート!

おいシーサー遇

こちらは店主の娘さんがお店で手作りしているそうです。

いただいたのは石垣島珊瑚焙煎コーヒーと黒じんじんのジェラート

ジェラート

お味は濃厚なのにお口さっぱり。

種類も豊富でどれを食べるか迷ってしまいますね!

店内には川平のお土産品も販売されていますので、ゆっくりのんびり過ごすことができます。

デザートを食べるならぜひこちらのジェラート、とってもおすすめです!

 

他にもカフェや雑貨屋さん、御嶽や史跡など、時間が許せば色々と回ってみたいものですね。

 

 

ひと足早く花盛り❀バンナ公園は遊びどころ満載!(後編)
2017年2月22日

みなさまこんにちは~!

前編に続き、バンナ公園の遊びどころをご紹介します。

 

1.バンナ公園の基本情報

2.バンナ公園へのアクセス

3.見どころ①~バンナスカイライン~  ←ここまでは前編をご覧ください

4.見どころ②~森林散策・昆虫館~

5.春の植物たち

 

4.見どころ②~森林散策・昆虫館~

バンナ公園の北口をスタートすると、様々な自然体験コーナーを見て回ることができます。

まず北口正面にあるのが、世界の昆虫館

世界の昆虫館

入館料 : 大人300円、小人100円

開館時間 : 10:00~17:00

なんとこちらは年中無休です!

館内はそれほど広くありませんが、標本はぎーっしり!

世界の昆虫館

私自身は昆虫に興味がある方ではありませんので、どれがなんだか。。。ただじーっと眺めてみるだけ。

蝶の種類が多く、ほかにも蛾やカブトムシ、クワガタなど

とは言えこうして展示されているものだから貴重なものであることは間違いないのだろうと思い、

スタッフの方に知識ゼロの初歩的な質問をしてみました。

―蝶と蛾の違いってなんですか?

「これは実際に微妙な違いでね、触角の先が膨らんでいるのが蝶、そうでないのが蛾。

これでだいたいは見分けられますよ。」

_、、、たしかによーく見ると膨らんでいるような感じがしますね。

「蛾のような蝶もいれば、蝶に擬態している蛾もいます。毒のある蝶に擬態している毒のない蝶もいます。

例えばこの蝶。」

―ほんとソックリ!蝶も蛾も不思議がいっぱいですね。

「同じ蝶でも住む場所で色が違ったり、オスとメスで色が違ったり。

迷蝶といって、石垣島は偏西風や台風などで遠くからやってくる蝶がいて、

2000km彼方の蝶が石垣島に迷い込むことがあるんです。石垣島は昆虫好きに人気の場所なんですよ。」

世界の昆虫館

昆虫館に入る前はさらーっと見て終わるんだろうなーと思っていましたが、

ひとつの質問をきっかけに次から次に興味が広がり、たった30分で昆虫の面白さに気づかされました。

みなさまにも昆虫館にぜひ立ち寄って、気になることはどんどん質問してみてください。

 

 

昆虫館がある北口から奥へ500メートルくらい進むと、バンナ公園で一番大きな橋「聖紫花の橋(せいしかのはし)」

があります。

せいしかの橋

聖紫花の橋のそばには聖紫花の木が植樹されていますが、時期は3月~4月、ということでまだつぼみでした。

石垣島と西表島の山奥に自生しているツツジ科の植物で、絶滅危惧種となっているそうです。

セイシカ

 

 

 

そして聖紫花の橋からにょきっと見える展望台がひとつ。

「カンムリワシ展望台」の名前がついています。

カンムリワシ展望台

カンムリワシ展望台

石垣ダムとバンナ岳を一望!

石垣ダムには秋口から春先までの間、水鳥が多く観察できるそうです。

この時姿は見えませんでしたが、鳥たちのしきりに鳴く声が聞こえていました。

北口から歩いて回れる範囲は「森林散策広場」と名付けられ、ほかにも蝶園や亜熱帯果樹園、ヤシ園など、

石垣島の動植物を一堂に集めたようなエリアで、大人から子どもまで一緒になって楽しむことができます。

できれば時間に追われることなく、一日かけてゆっくり見て回ってほしい場所です。

 

さらに、小さなお子様連れの方であれば、「ふれあい子ども広場」がおすすめです。

森林散策広場からは、北口広場まで戻って、標識にそって自然道をすすんでください。

ふれあい子ども広場には遊具広場や休憩ポイント、トイレもところどころにあります。

バンナ公園

バンナ公園

高台からの眺めも絶景ですね!

 

ふれあい子ども広場を抜けると「自然観察広場」に入ります。

このあたりには「ホタル街道」があり、3月から5月には日本最小のヤエヤマボタルが一斉に発光する場所として

有名です。

他にも野鳥や植物観察できる場所となっています。

 

自然観察広場を進むと西口に出ます。

 

 

 

 

 

5.春の植物たち

最後に、今回出会った春の草花を一部ご紹介します。

このときの一番の見ごろは何と言ってもリュウキュウアセビでした。

 

聖紫花の橋の前に「リュウキュウアセビが咲いています!」の看板を見つけ、

リュウキュウアセビってなんでしょう???

気になるので行ってみましょう!

 

橋を渡ってすぐ、道の両脇に白い花がずらーっと咲いています!

リュウキュウアセビ

近寄ってみると、鈴のような形の小さな白い花がたくさん!

なんとも愛らしいですね~~

リュウキュウアセビ

4月ごろまでが見ごろとのことですが、この時点で5割ぐらい咲いていたので、

まさに今が見ごろと言えるほどきれいに咲いていました。

 

当初の目的だった緋寒桜はというと、

緋寒桜

2月15日現在で5分咲き程度といったところでしょうか。

バンナスカイラインのわきにところどころ緋寒桜が咲いていて、一番たくさん花をつけていたのが

渡り鳥観察所の丘のふもとの木でした。

 

他にも!

タイワンヤマツツジ

タイワンヤマツツジ

初夏に咲く花です。

 

ヒメフヨウ

ヒメフヨウ

まるでつぼみからの咲きはじめのような姿ですが、完全には開かない花なので、これで満開?です。

ツワブキ

ツワブキ

石垣島で冬の訪れを告げる花のひとつです。山ではよく見かける花です。

カエンボク

カエンボク

見ごたえのある大きな赤い花を咲かせますが、つぼみの状態ではバナナのようです。

 

木や花のそばには名札と簡単な説明があるので、メモっておいて後で調べてみることもできます。

 

いかがでしたでしょうか。

駆け足で回っても一日では足りませんので、好きな方は何度でも足を運んでめいっぱい楽しめる場所です。

 

ホテルミヤヒラからバンナ公園南口への行き方

レンタカーの場合

県道87号線→208号線、約13分

 

ひと足早く花盛り❀バンナ公園は遊びどころ満載!(前編)
2017年2月17日

みなさまこんにちは~!

冬でも平均気温19℃前後と温暖な石垣島ですが、冷たい北風の影響で体感温度はもっと寒く感じるのが

八重山の気候です。

今年はバレンタインを過ぎてとたんに暖かくなり、すっかり春の空気に変わりました。

八重山の海開きは3月18日。もう夏はすぐそこですね!

 

石垣島の短い春を逃すまいと、春の陽気に誘われて、蝶や花を見に行こう!と向かった先は。。。

バンナ公園!

今回は市街地からもアクセス抜群の自然散策スポット「バンナ公園」をご紹介します!

 

1.バンナ公園の基本情報

2.バンナ公園へのアクセス

3.見どころ①~バンナスカイライン~

4.見どころ②~森林散策・昆虫館~

5.春の植物たち

 

1.バンナ公園の基本情報

風変わりな名前の公園ですが、「バンナ岳」という名前の山一帯が公園になっているので、そのまま「バンナ公園」です・

標高は230m、供用面積は208.5ヘクタール ≒ 東京ディズニーランド4個分!

広場や散策路には亜熱帯性気候風土を感じさせる多くの珍しい植物が観察できるだけでなく、

鳥類の保護・繁殖・観察スポットや子どもが遊べる遊具など、地元の人たちにとっても、

大人から子供まで楽しめる憩いの場となっています。

 

訪れた日は平日の2月15日。

とてもお天気のいい日で、歩いたり走ったり散策したりしている人をちらほら見かけました。

 

 

2.バンナ公園へのアクセス

バンナ公園への入り口は大きく3つ。

①バンナ公園南口、②バンナ公園西口、③バンナ公園北口です。

バンナ公園地図

バンナ公園地図

 

市街地から一番近くて見つけやすいのは南口。

道路標識と時計台が目じるしです。

バンナ公園南口

今回は車で行きましたが、バスで行く場合は「八重守の塔」というバス停で乗降してください。

バスでは南口へのアクセスしかなく、本数が少ないのでご注意を!

ホテルミヤヒラからはバスで13分です。詳しくは⇒https://www.miyahira.co.jp/access/

 

3.見どころ①~バンナスカイライン~

南口から入ってすぐ右手に公園管理事務所があります。

「情報の広場」ではバンナ公園の詳しい地図や公園で見られる動植物の案内が掲示されています。

地図入りの公園パンフレットが置かれていますので忘れず手に取ってくださいね!

 

バンナスカイラインはバンナ公園の中央を南北に走る車道で、途中にふたつの展望台があります。

人気はやっぱり「エメラルドの海を見る展望台」。

南口から車で3分ほどで到着します。

 

(写真は北側から見た展望台)

バンナスカイラインは見通しの悪いくねくね坂道ですので運転には十分ご注意を。

車だけでなく動物たちが飛び出してくることもあります。

↓こちらが展望台からの眺めです。

エメラルドの海を見る展望台

13時ごろ、この日は個人や団体ツアーのお客様で大変賑わっていました。

石垣島の海をバックにみなさん笑顔で撮影会。

島民にとっては見慣れた海も、改めてゆっくり眺めるとほんとうにきれいだなあ~~と実感します。

写真は名蔵湾と、奥に島のように見えるのが崎枝半島。

この時間は潮が引いていたのでいっそうグラデーションが美しかったです。

 

エメラルドの海を見る展望台

前勢岳(手前右)の頂上に見えるのは石垣島天文台です。

奥に見える大きな島が西表島。その手前には小浜島(左)と、バンナ岳と前勢岳の間にカヤマ島も見えます!

この日は空がかすんでいたのですが、条件がよければもっと島々がはっきりと見えます。

(曇りの日の方が見えやすいです。)

 

展望台から北口に向かってまた車を走らせます。道沿いにはちらほら緋寒桜の咲く姿が見られましたよ!

緋寒桜

 

展望台から3分くらい車を走らせると、右手に「渡り鳥観察所」の看板が。

そのまま右手に進むと、ありました!

見た目でかわいい展望台のような建物が!

きっとたまごの殻を模しているのでしょうね。

中の階段から上がります。

渡り鳥観察所

北側は荘厳な於茂登岳。

東→北→西の山々が見渡せます。

秋には飛来するサシバやアカハラダカといった渡り鳥を観察することができます。

他にもカンムリワシやチョウゲンボウなど、いろいろな鳥を探してみてくださいね。

南の海は見えませんが、西側(名蔵湾)はよく見えます。

個人的にはエメラルドの海を見る展望台よりも、こちらの方が人が少なくゆっくり見渡せていいなあと思いました。

ぜひ見逃さず立ち寄ってくださいね!

 

ここを降りて、車で1~2分で北口に到着します。

そのまま行くと県道にでてしまい、右手(南側)に行くと市街地へ。左手(北側)に行くと名蔵方面へ。

ですが、ちょっと待ってください!!!

北口の駐車場に車を止めて、ここからがバンナ公園の本領発揮です!!

 

つづきは「ひと足早く花盛り❀バンナ公園は遊びどころ満載!(後編)」でご紹介しまーす!

 

島の手仕事に触れる-民具作り体験-
2017年1月28日

みなさまこんにちは!

旧正月を迎えた石垣島。最近の変わりやすいお天気は春が近い証拠ですね。

あっという間にもうすぐ2月。年度末。新年度。。。と息つく間もなく時間が過ぎていくような毎日。

たまにはのんびりしたい。ゆっくり自分だけの時間を過ごしたい。

そんなときこそ何も考えずに、ふらっと石垣島でノープラン旅行をしませんか?

もちろん家族や仲のいいお友達とレジャーを楽しむのも最高の時間。

石垣島はそれだけではありません。本来の『島時間』をゆったりと楽しむ贅沢もあります。

今回はそんな贅沢を「誰でも手軽に」体験できる民具講習会のご紹介です。

訪れたのは、やちむん館工房 紗夢紗蘿(さむさら)

 

石垣空港の近く、ホテルミヤヒラからは車で25分です。

一周道路沿いに大きなまるい看板が目じるしです!

やちむん館工房

角を曲がって農道を進み、二つ目の看板を左に曲がると奥に工房があります。

やちむん館工房

工房内は自然のアトリエといった雰囲気。

色々な植物があって、お庭を見て回るだけでもおもしろくて興味がどんどん広がります。

 

講習会は朝10時30分頃にスタート。11時過ぎに行ったので会はすでに始まっていました。

やちむん館工房

この縁側に座って作業をします。

今回は初めての挑戦だったので、メニューの中でもいちばん簡単な「月桃円座」づくりにチャレンジしました。

月桃円座

写真下のまるいもの(完成品)です。直径10センチ、コースターサイズです。

これで講習代1,000円(材料費込)です。

材料は月桃の葉のみ。一番上の太さ1㎝くらいの月桃の葉を細く割いた月桃の束に編んでいくようなイメージです。

月桃は石垣島のそこら中に自生しているので、材料さえあればいつでもどこでも作れるんですよ!

月桃の葉は大きいもので1メートルぐらいあり、これを細く割いて乾かします。

1週間天日で乾燥させて、使うときには水を吹きかけてやわらかくします。

月桃円座作り

こちら講師のシュウコさん。

出身は石垣島ではありませんが、この地に長く住んで民具作りに携わっているそうです。

 

はじめに芯になる部分を束ねて片方を結びます。

月桃円座作り

透明のチューブを通しているのは芯の太さを均一にするため。

完成図を見てなんとなく想像していた通り、芯の結び目からから外に向かって太い月桃を渦巻き状に編んでいきます。

最初の一周をシュウコさんに実演しながら説明していただいた後は、さっそく自分で編んでいきます。

ところどころでコツを教えていただきながら針をすすめます。

月桃円座作り

「誰でもできる」と聞くほど余計に「できなかったらどうしよう」と不安になっていましたが、

なんとなんと、できているじゃない!!とこの時点で自分に感動(笑)

あとはもくもくと同じ手順で編むだけです。

途中で芯になる月桃の束を継ぎ足したり、編む葉の方も短くなれば新しいものを継ぎ足したりしながら

気を抜かず丁寧に丁寧に針を進めます。

針の刺す位置や織り目の向きなど、自分なりに試行錯誤しながらもくもくと。

 

作業をしていると、ときどき近所のおじさん?などが訪ねてきて声をかけられたり。

そこでおしゃべりが始まって、隣で講習に参加している方ともお友達になったり。

緊張したのは最初の10分だけで、あとは成り行きにまかせて時を過ごします。

月桃円座作り

わたしはこの日お弁当を持参していたのですが、ほかの参加者の方たちは皆さんこちらに通っている方で、

シュウコさんが「お昼ごはんにしましょっか」と声をかけると、

みなさん持ってきたお弁当を片手にゆるゆるとちゃぶ台に集まり、その場にいた全員でお昼ごはんを食べました。

いろんな話に花が咲いて、お茶をすすりながらとても和やかな時間です。

 

ゆっくりゆっくり作業をして、ここまでで所要2時間くらい、休憩もはさんでいるので3時間くらい経過しています。

編んでいる針は、「しつけ針」の太いサイズ。一般的な手芸店で購入できます。

 

みなさんそれぞれ作業を進めています。

手前の大きな葉っぱはアダンの葉。これを乾かして「かご」の材料にするそうです。

 

 

あだんぞうり

こちらはアダンのぞうり。

この方は初めてのアダンぞうり作りですが、工房の方も驚くほどの腕前!!

 

 

あんつく

こちらは「あんつく」、言うなればポシェットです。木箱を型に編んでいきます。

あんつくは作るのがとても難しい民具ですが、この方も初めてとは思えないほど上手。

あんつくは編むために先に縄を作ります。「縄なえ」という方法で作った縄ですが、これが素人にはとても難しい。

島のおじいたちは小さいころから家で縄なえ作りをお手伝いしたり、おじいのおじいが作っているのを見ていて、

作り方を知っている人も少なくありませんが、今では縄なえ作りを見る機会もほとんどありません。

わたしもいつか縄なえが上手になって、いろいろな民具が作れるようになりたいです。

 

 

月桃円座作り

さて、こちら月桃円座も仕上げ。

外周のしつらえをして、芯の部分の先を編みこんでいきます。

 

月桃円座作り

完成しました!!!

あとは半端の部分をはさみで切ってできあがり。

終わった時には午後3時。所要目安2~3時間ですので、まあまあこんなもんでしょう。

先生のお手本と比べるとかなりイビツ。。。

実際にコースターとして使用すると、底の小さいコップではやや不安定。

やはり初めから均一に作るのは難しいんですね。

とは言えはじめて自分で作ったものだから嬉しいのは当たり前。愛着もひとしおです。

回数を重ねて上手になりたい欲も湧いてきます。

 

その日のうちに完成しなくても、時間があるときに来て続きを作っていいそうです。

そして材料を自分で調達できるなら、他の民具も講習代だけで作らせてもらえます。

なんてなんて良心的な講習会!

 

最後に、館長の池原美智子さんにお話を伺いました。

 

―やちむん館工房をはじめられたのはいつごろですか?

「20年くらい前に制作の現場として開拓して。おじいさんがこの近くでパイナップル畑をしていてね。

最初は井戸を探すところから。焼き物を作るにも染物をするにも水が一番大事。

水道水だと染物も違う色になっちゃうの。井戸水がなければ天水。それもなければ水道水を煮沸して使うのね。

わたしは3年前に新空港が完成してからやっと水道水が飲めるようになったの!五右衛門風呂は今でも使っているのよ。

大川のお店(やちむん館)は38年前にオープンして、それから5年後ぐらいにはミヤヒラのロビーで早朝と夕方、

小さなお店を出店していたのよ!そのころは焼き物とか、ほんとうにたくさん売れたわ。」

 

―まさかそんなつながりが。。。

「工房を開いて住むようになったら、こんどはこっちにわたしを訪ねてくるようになるでしょ。

そのうち商品も置くようになって。いろんなひとが来て楽しいのよ。」

やちむんかん工房

(やちむん館工房内で販売されている商品)

 

ニコニコと本当に楽しそうに話をしてくださる池原さんのオーラにこちらも自然と笑顔になります。

「またいつでも遊びにいらっしゃい。やらなかったら作り方忘れちゃうわよ。」

 

あっという間だったけど充実した時間を過ごすことができて、とってもいいリフレッシュになったなー。

わざわざ時間を作ってでもまた遊びに来たいと思う場所でした。

やちむん館工房

やちむん館工房

10:00~17:00(不定休)

TEL:0980-86-8960

詳細はお電話でお問い合わせください。

http://www.yachimunkan.co.jp/

 

*講習会について*

月桃円座 講習代:1,000円

月桃かご 講習代:1,000円 材料費:1,000円~

月桃ランチョンマット:1,000円 材料費:1,000円

布ぞうり 講習代:2,000円 材料費:2,000円

アダン葉ぞうり 講習代:3,000円 材料費:2,000円

月桃枕 講習代2,000円 材料費2,000円

月桃あんつく 3,000円 材料費2,000円

木の実アクセサリー 300円 材料費別